“共謀罪”法案が成立へ 与野党が徹夜の攻防[2017/06/15 05:50]

 「テロ等準備罪」、いわゆる“共謀罪”法案が現在、行われている参議院本会議で可決・成立する見込みです。

 (政治部・延増惇記者報告)
 参院本会議は再開され、まもなく野党側の質疑が行われます。この法案は、与党側が提案した委員会採決を省略して成立させる「中間報告」という異例な形で進んでいます。これに野党側は「乱暴なやり方だ」として反発し、内閣不信任案などを提出したため国会が夜を徹して行われることになり、採決は15日午前7時以降にずれ込みそうです。また、加計学園の問題で文部科学省が進めている「総理の意向」などと書かれた文書の再調査結果は午後にも公表されます。野党側は「加計隠しだ」として批判を強めますが、今国会は16日に事実上の会期末を迎えます。あと2日では総理が出席する予算委員会の実現は難しく、都議選を前に安倍政権にダメージを与えようとしていた野党側にとっては肩透かしをくらった格好です。民進党のある都連幹部は「国会を閉じられることで加計学園の問題が下火になる」などと懸念の声が上がっています。

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