“加計”追及、国会外へ 主戦場は都議選に移る?[2017/06/16 17:08]

 文部科学省の調査と真っ向から食い違う結果となりました。加計学園を巡る調査で、内閣府は「総理の意向」という発言をした職員はいないとする結果を発表しました。国会は閉幕を迎えるわけですが、これで加計学園の問題はうやむやになってしまうのではないかという疑問が湧いてきますが、どうなるのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 野党側は、国会が閉じた後も審議を行うように求めていて、現在も自民党と民進党の協議が続いている状況です。政府・与党としても、「逃げている」とか「隠蔽体質だ」というイメージを引きずらないように閉会中の審査に応じて、安倍総理大臣自身が説明することを検討しています。また、国会の閉幕を受けて総理が記者会見を行うのが恒例ですから、安倍総理は週明けに会見する見通しです。総理自身の言葉で説明して、けりをつけたい考えです。国会が閉幕することで、野党側はこれまでのように連日、複数の委員会で加計学園の問題を追及することはできなくなります。そのため、国民の関心が薄れないよう記者会見などで「幕引きは許さない」と批判し続ける構えです。来週に告示される都議会選挙で加計学園の問題が争点になるのかどうか、世論の動向を見ながら与野党の対応が決まっていくことになります。

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