野党は臨時国会召集を要求へ 文書流出続き対応苦慮[2017/06/22 11:47]

 野党4党は22日、臨時国会の召集を政府に求める方針です。臨時国会について憲法53条では、衆参両院のいずれかで4分の1以上の議員から要求があれば「内閣は召集を決定しなければならない」としています。しかし、召集日についての規定はなく、内閣の判断に任されています。そのため、おととしの安保法制国会の後にも野党が要求しましたが、召集されませんでした。

 (政治部・有馬央記記者報告)
 野党4党の幹事長や書記局長がこの後、衆参両院の議長に対して臨時国会の召集を求める名簿を提出します。加計学園の問題を巡っては国会が先週、閉じた後に新たな文書が出てきたため、野党は閉会中審査を求めていました。しかし、与党が応じないため、臨時国会の召集を要求します。都議選の告示を23日に控え、追及の手を緩めたくないという狙いがあります。
 菅官房長官:「仮定のことについて申し上げることは控えたいと思うが、国会のことですから与党とも政府は相談したい」
 政府高官は「落ち着きどころのない議論で、いくら審議しても一緒」と語っています。都議選に極力、影響を与えないために、臨時国会は秋に開催する方向です。ただ、公明党の山口代表が「政府には説明責任を果たしてほしい」と述べ、閉会中審査を求めるなど疑惑が払拭できていないという弱みがあります。文書の流出が止まらないなか、政府は苦しい対応を迫られています。

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