また稲田氏…野党攻勢 「いいタイミング」皮肉も[2017/06/28 16:56]

 都議会選挙の応援演説で、「自衛隊としてもお願いしたい」と発言した稲田防衛大臣は辞任の考えを否定しました。野党をはじめ、自民党内からも批判の声が上がっています。稲田大臣の発言を受けて、民進党や共産党など4党の国対委員長が28日午後5時から会談します。野党側は今後、どう対応していくのでしょうか。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 まもなくこちらの国会のなかで始まる会談では、改めて稲田大臣の辞任、そして辞任しないのであれば、安倍総理大臣による罷免(ひめん)を求めていくことを確認します。元々、野党側は稲田大臣に対して、南スーダンPKO(国連平和維持活動)を巡る日報の問題や森友学園を巡り、発言が二転三転したことを受け、国会の開会中から辞任を要求していました。そこへきての今回の事態ですから、「防衛大臣として根本が分かっていない、さすがにアウトだ」と一気に攻勢を強めています。また、「きょうまでかばい続けた安倍総理の責任も重い」として、任命責任も徹底追及していく構えです。野党の幹部からは「週末の都議選で浮動票が野党に動くきっかけになる。良いタイミングで発言してくれた」と皮肉る声も上がっています。加えて、野党としては、与党が拒否している国会閉会中の審議や臨時国会の召集についても引き続き求めていきます。たとえ、政府・与党が国会の開催や稲田大臣の辞任に応じなくても、「逃げている」という姿をアピールしていく戦略です。

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