「小池氏を敵に回すなと…」 歴史的大敗の自民党[2017/07/03 17:04]

 自民党の歴史的大敗ですが、3日は党内からどんな声が上がってきているのでしょうか。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 選挙戦を支えた自民党の国会議員からは、一様に「厳しい選挙だった」と疲れた表情を見せています。ある議員は「小池知事を敵に回してはいけないとあれほど言ったのに、都連も官邸も完全に頭に血が上って冷静な判断ができなかった」と戦略ミスを嘆きました。また、疑惑や失言が次々と出てきて、話題をさらってしまったことにも強い不満があります。そんななか、政府・自民党から有権者の心が離れている現状で、安倍総理大臣が憲法改正を目指すのは厳しいのではないかという見方も多く出てきています。一方で、正面から批判の声を上げる議員はあまりいません。3日に59人で新しい派閥を立ち上げた麻生副総理も、「ど真ん中で安倍政権を支える」と繰り返しました。なぜかというと、どういう政権ならば安倍政権に取って代わることができるのかというのはなかなか見えてこないうえに、2009年の野党転落の前には、自民党内で分裂して傷をより深くしたという苦い記憶もあるからです。現在、党内は動揺を抱えてはいますが、当面、安倍総理がどんな出方をして、そして有権者がどのように受け止めるのかを不安ながらも見守っているというところです。

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