ロシアが北方領土を特区指定　日本側「慎重に分析」[2017/07/07 11:55]

　ロシア政府が北方領土を経済特区に指定することを決めました。日ロ両国で進めている共同経済活動の協議にも影響を及ぼしそうです。

　タス通信などによりますと、ロシアの極東開発を担当するトルトネフ副首相は6日、北方領土をロシアの経済特区にあたる「先行発展地域」に指定することを決めたと述べました。すでに、ロシアの企業が水産加工工場に5億ルーブル＝約9億4000万円を投資する計画があるとしています。日ロ共同経済活動を巡る協議の進展を急がせる狙いもあるとみられます。
　菅官房長官：「本件についても情報収集して分析しているところです。適切に対応していきたい」
　菅長官は「我が国の法的立場を害さないことが大前提だ」と強調し、ロシア側との協議を続けていく考えを示しました。