総理イライラせず「丁寧な答弁」 与党は“安堵”も[2017/07/25 17:10]

 与党としては、25日の審議をどのように受け止めているんでしょうか。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 自民党と公明党にとっては、今回の集中審議の狙いは安倍総理に対する国民の空気を変えることが一番だったので、総理がイライラせずに丁寧な答弁に終始したことをひとまず評価しています。加えて、野党や前川前次官からも特に新しい事実は出なかったとみて、審議をし尽くした感じが出ることも期待しています。一方で、稲田防衛大臣の陸上自衛隊日報問題に関しては、28日にも防衛省の特別監察の結果が出される見込みで、野党がその後に安保委員会などの審議を求める作戦に切り替えたため、議論は深まりませんでした。来月3日とみられる内閣改造まで残り少なくなり、稲田大臣は改造まで辞任しない公算が強くなっていますが、特別監察の結果によっては即、責任を問われる可能性もあります。そんななか、25日に二階幹事長は「そう遠くない日に必ず選挙はあります。普通のいわゆる政治的な任期はもう来ているわけですよ」と述べ、解散・総選挙が近いかもしれないと警告を鳴らしました。早期の解散を匂わせることで、揺れ動く自民党内を牽制(けんせい)する狙いもあったと感じられます。

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