「制服組ばかり責任を…」防衛事務次官が引責辞任へ[2017/07/27 11:47]

 破棄していたとした南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報が実際には保管されていた問題で、防衛省の黒江事務次官と陸上自衛隊トップの岡部陸上幕僚長がともに引責辞任することが分かりました。

 (政治部・安間由太記者報告)
 日報を巡る問題は、事務方トップと陸上自衛隊のトップがともに責任を取って辞任するという異例の事態に発展しました。防衛省では現在、文書管理の在り方や非公表とした経緯などについて調べる特別防衛監察が行われていて、28日に結果が公表されます。ある防衛省の幹部は「どのような内容が示されるかにかかわらず、そもそも特別防衛監察が実施されるような事態を招いたことについてトップとして責任を取るのだろう」と話しています。黒江次官については政権からも高く評価する声が上がり、続投という見方もありましたが、ある政府関係者は「制服組ばかり責任を取らされて、背広組は誰も辞めないのかという雰囲気になっている」と話し、交代させざるを得ないという認識を示しました。稲田防衛大臣も来週の内閣改造で交代になる見通しですが、政府・与党内には「それまでにやめてほしい」という声が出ていて、監察結果が示されても混乱はまだ続きそうです。

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