稲田防衛大臣が辞任の意向 PKO日報問題で引責[2017/07/28 05:50]

 稲田防衛大臣は、破棄したとしていた南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報が実際には保管されていた問題などの責任を取り、大臣を辞任する意向を固めました。

 陸上自衛隊施設部隊の南スーダンPKOの日報問題を巡っては、これまで陸上自衛隊内で「破棄していた」としていた日報が保管されていたため、特別防衛監察が行われていました。防衛省の事務方トップの黒江事務次官が、2月の時点で「公表しなくても問題ない」という方針を示していたとされ、稲田大臣も認識し、了承していたかが焦点となっています。監察の結果は28日に公表されます。政府関係者によりますと、稲田大臣は防衛省内の混乱や監督責任を取るため、大臣を辞任する意向を固めました。28日、安倍総理大臣に辞表を提出する見通しです。安倍総理は来月3日に予定している内閣改造まで、他の閣僚に兼務させるとみられています。また、黒江次官と陸上自衛隊トップの岡部陸幕長も日報問題の責任を取って辞任する意向を固めています。

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