IoT進化でGDPは725兆円に 個人データ提供に不安も[2017/07/28 19:09]

 総務省は「情報通信白書」で、あらゆるものがインターネットとつながる「IoT」が進み、企業の改革と結び付けば、2030年には日本のGDP(国内総生産)が725兆円にまで拡大するとした試算を発表しました。

 白書によりますと、スマートフォンの保有率は世帯単位で2010年には9.7%でしたが、2016年には71.8%と飛躍的に伸び、スマホを通じたサービスを提供する企業でデータの蓄積が進んでいるとしています。さらに、あらゆるものとインターネットがつながり、それを分析するAI(人工知能)の導入でビッグデータを利用した新たなサービスが拡大する「第4次産業革命」への期待が高まっているとしています。これに企業の改革も伴えば、去年は522兆円だった実質GDPが2030年には725兆円に拡大すると推計しています。ただ、白書では、個人データの提供に8割以上の人が不安だと感じていると指摘していて、データを利用したい企業と一般利用者との認識の違いや情報保護の徹底が今後の課題となりそうです。

こちらも読まれています