安倍総理「脅威が重大」 深夜に弾道ミサイル発射[2017/07/29 05:50]

 北朝鮮が28日夜遅く、弾道ミサイルを発射しました。安倍総理大臣は「我が国の安全に対する脅威が重大かつ現実のものとなった」と強調しました。

 安倍総理大臣:「国際社会の強い抗議、警告を無視して北朝鮮がまたも弾道ミサイルの発射を強行し、我が国のEEZ(排他的経済水域)内に着弾させました」
 弾道ミサイルは午後11時42分ごろ、北朝鮮中部の舞坪里(ムピョンリ)付近から発射され、過去最長となる約45分間飛んで、北海道の西側の日本の排他的経済水域に落下したとみられます。高度は3500キロに達したということです。安倍総理は、北朝鮮に対して「さらに圧力を強化していくしかない」と述べ、アメリカや韓国をはじめ、中国やロシアなど国際社会と緊密に連携して対応する考えを強調しました。また、北朝鮮が核実験やミサイル発射など「さらなる挑発行為」を行う可能性があるとして、高度な警戒態勢を維持する方針です。政府は、安倍総理のほか、防衛大臣を兼務する岸田外務大臣や麻生副総理が出席してNSC(国家安全保障会議)を開き、情報の分析や対応を協議しました。また、菅官房長官は、北朝鮮に対して「厳重に抗議し、最も強い表現で非難した」ことを明らかにしました。このミサイルによる船舶などへの被害は確認されていません。

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