“ポスト安倍”三者三様 そしてこの人も第4の候補[2017/08/04 17:11]

 「ポスト安倍」を巡る動きに変化が出てきました。まず、次の総裁選に「必ず出る」と意欲を示した野田総務大臣。さらに、岸田政調会長は初めての党三役入りで足場を固め、石破元幹事長は非主流派の立場から「ポスト安倍」をうかがっています。自民党本部前から報告です。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 (Q.入閣していきなりの総裁選出馬表明。野田氏の狙いは?)
 これははっきりと宣言することで、今後、ポスト安倍が取り沙汰される時に必ず名前が上がるようにしたいという作戦です。派閥に所属せず、党内に基盤を持たない野田氏にとっては国民の人気が生命線です。今回、安倍総理に耳の痛い話もする存在として入閣したことをチャンスに政権にストレートな物言いで人気を高めたいということです。実は4日、同じように河野外務大臣も自ら総裁選への出馬に意欲をにじませてポスト安倍として自身を売り込みました。
 河野外務大臣:「まず自分の仕事をきちっとやるというのが大事だと思う。今、私の目の前にはASEAN(東南アジア諸国連合)の会合があるので、一歩一歩前に進んでいきたい」「(Q.その先にそういった考え(総裁選出馬)も見えてくる?)一歩一歩、歩きながら考えていきたいと思う」
 (Q.岸田氏と石破氏は今後、どういう戦略を描いている?)
 岸田氏は3日、安倍総理から「将来の日本を中心で背負っていく人材」と呼ばれました。事実上の後継指名を受けたともいえる位置に付けました。安倍総理を必死に支えることで総理の座を譲り受けるというのが戦略の軸です。一方、石破氏は徹底して安倍総理と距離を取り、安倍政権への批判の声を自分の支持に取り込んでいく考えでしたが、閣内で似たポジションを取る野田氏の登場で苦しくなります。アベノミクスに代わる経済政策など、独自の政権像を示す必要に迫られているといえます。

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