稲田元大臣は出席せず…日報問題で閉会中審査[2017/08/10 11:48]

 南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報問題を審議する閉会中審査が衆議院で開かれています。しかし、野党側が求めた稲田元防衛大臣の出席は自民党が拒否したため実現していません。

 (政治部・神田翔平記者報告)
 野党側は稲田氏の出席を改めて求めましたが、小野寺防衛大臣は取り合いませんでした。
 民進党・升田衆院議員:「なぜここに元稲田防衛大臣の出席がかなわなかったか」
 小野寺防衛大臣:「政治家たるもの、国民に対してしっかり説明する責任はあると思っている。(稲田元)大臣の出席については、委員会のなかで判断される内容と思っている」
 野党側は日報が陸上自衛隊に存在したとの報告があったとされる2月の会議に同席していた防衛省審議官に対し、実際に稲田氏に報告があったかどうかを問いただしましたが、審議官は明言を避けました。民進党の国対幹部は「稲田さんを出せば幕引きになったのに。出すべき時に出さないから問題化するんだ」と批判を強めています。閉会中審査は10日午後、参議院でも開かれます。与党側は10日の閉会中審査で日報問題に幕引きを図りたい考えですが、世論の反応によっては秋の臨時国会でも議論が続きそうです。

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