党再生に意欲の両氏 「ベテラン同士じゃ…」の声も[2017/08/21 11:51]

 民進党の代表選挙が告示されました。今回は前原元外務大臣と枝野元官房長官の一騎打ちです。ポイントは惨敗した東京都議選以降、細野氏など離党者が相次ぐ状況を立て直すことができるのかですが、その前に支持率の低迷が続くなか、この代表選で国民の関心を集められるのかが課題です。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 21日午前、正式に立候補を届け出た2人は、この代表選挙を党を再生させるきっかけにすると強い決意を示しました。
 民進党・前原元外務大臣:「後はないという思いで、党の立て直し、政権交代の選択肢として認知される。そのための代表選挙にしたい」
 民進党・枝野元官房長官:「党を再生させる大きなきっかけにしていきたい。本当に地に足をつけた国民政党に脱皮することができるのか、そこに向けて何をしていくべきか、一番問われているんだと思う」
 代表選挙では次の衆議院選挙に向けて、共産党との連携をどうするのかという「野党共闘」の在り方や原発政策などが争点となる見通しです。ただ、党内の一部は「旧民主党のベテラン同士が戦っても国民の受け皿にはなれない」と冷ややかで、「一番の争点は離党ドミノをどう防ぐかだ」という声も上がっています。そして、国政進出のうわさが絶えない小池都知事とどう連携していくのかもポイントになりそうですが、まだまだ実態が見えないうえに、「選挙目当てで近付いても国民に見透かされる」という声もあり、難しいかじ取りを迫られます。2人はこの後、共同記者会見に臨み、22日からは全国遊説も始まります。9月1日の新しい代表の選出まで、どこまで国民の関心を高めていけるかが問われます。

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