民進党、事実上の“解党” 「希望の党」に合流へ[2017/09/28 11:47]

 民進党は事実上の“解党”です。前原代表は28日午後の両院議員総会で民進党を衆議院議員選挙の届け出政党にせず、公認候補を擁立しない方針を提案します。そのうえで、希望の党への合流を認める方針です。しかし、憲法改正と安保法制を容認している小池代表は、この2つのテーマで受け入れる議員を選別する構えです。

 (政治部・有馬央記記者報告)
 前原代表としては異論が出るのを承知のうえで、何とか了承を取り付けたいところです。
 民進党・前原代表:「戦後初の暴挙として冒頭解散。安倍政権を終わらせる。もう一度、私は政権交代可能な二大政党制を作りたい」
 民進党は朝から執行役員会、常任幹事会を開いて、希望の党への合流に向けて意思決定のプロセスを踏んでいて、反発の声はそれほど出なかった模様です。ただ、最大の関門は、午後1時から開かれる党所属の国会議員全員を対象にした両院議員総会です。前原代表としては、安倍政権を倒して再び政権交代を実現させるために野党の結束を最優先する方針です。選挙が強いベテラン議員は「総大将が決めてそれで行くっていうんだから従う」と述べていて、容認する考えです。しかし、小池代表が候補者を選別する姿勢を示していることについて、厳しい選挙区の議員を中心に反発の声が上がっています。一方、共産党は野党共闘を見直し、全選挙区で候補者を擁立する方向です。小選挙区で与党と野党、1対1の対決構図を作って政権交代への機運を高められるかどうかが問われています。

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