自民“単独過半数”超え 立憲民主は野党第1党争い[2017/10/23 00:00]

 衆議院選挙は現在も開票作業が進んでいます。自民・公明の与党が今回も過半数を大きく上回り、政権を維持しました。一方、希望の党は失速し、立憲民主党が躍進しました。

 自民党はすでに263議席を固め、単独で過半数を超えました。27議席の公明党と合わせて、国会運営を与党ペースで進めることができる絶対安定多数を確保しています。一方、野党側は、公示前は57議席だった希望の党が伸び悩んでいます。これに対して、公示前は15議席だった立憲民主党が46議席にまで躍進し、野党第1党争いを展開しています。与党に加えて憲法改正に前向きな希望の党や日本維新の会を加えると、憲法改正の発議に必要な3分の2を上回りました。憲法改正について、安倍総理大臣は「スケジュールありきではない」と述べて2020年の施行にこだわらない考えを強調しました。東京都知事としての公務でパリに出張中の希望の党の小池代表は、「これまでの言動で不快な思いを抱かせてしまったことについては申し訳ない」と語りました。立憲民主党の枝野代表は、「初心を貫き、草の根からの政治を先頭に立ってやりたい」と意欲を語りました。なお、今回の選挙の推定投票率は53.60%前後と戦後最低だった前回を1ポイント程度、上回る見通しとなりました。

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