自公3分の2確保“希望”失速に小池氏「今回は完敗」[2017/10/23 02:30]

 衆議院選挙は自民・公明の与党が今回も3分の2を確保し、政権を維持しました。一方、野党は希望の党が失速し、立憲民主党が躍進しました。

 自民党はすでに283議席を固め、単独過半数を大きく上回りました。29議席の公明党と合わせると、憲法改正の発議に必要な3分の2の310議席に達しました。
 自民党総裁・安倍総理大臣:「憲法改正についてはスケジュールありきではなく、憲法審査会において議論を深めて頂きたいと。そのためにも各党が憲法改正案を持ち寄って頂くことが一番いいのではないかと思います」
 今回の選挙結果を受けて、安倍総理は来月1日に召集される特別国会で4度目の総理大臣に指名されます。翌2日には、現在の閣僚を変えない形で第4次安倍内閣を発足させます。
 一方、野党側は公示前は57議席だった希望の党が伸び悩んでいます。これに対して公示前は15議席だった立憲民主党が52議席にまで躍進し、野党第1党になることが確実になりました。
 希望の党・小池代表:「今回はわたくし、完敗ということをはっきり申し上げたいと思います。残念ながら共感にまでは至らない、むしろ反感を買った部分があるのではないか。その意味でも、言葉の使い方というのは本当に注意しなければいけないと改めて感じた」
 立憲民主党・枝野代表:「多くの国民の皆さんが、これまでの政治というものを全体に国民から遠いと。自分たちから、かけ離れたところで何かやっているという意識を強く持たれたのではないかと痛感しています」
 また、共産党は立憲民主党の躍進に押され、公示前勢力の21議席から大幅に減らす結果になりました。ただ、「野党共闘の成果はあった」と強調しています。日本維新の会は、希望の党と、東京と大阪で候補者をすみ分けましたが追い風は吹かず、公示前の14議席の確保が厳しくなっています。なお、今回の選挙の推定投票率は53.60%前後と戦後最低だった前回を1ポイント程度、上回る見通しとなりました。また、台風21号の影響で開票を23日に延期した選挙区が複数あり、開票結果が確定するのは夕方以降になる見通しです。

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