野党の“枠組み”で思惑交錯 前原氏の処遇も焦点に[2017/10/24 11:45]

 野党は再び結集することになるのでしょうか。今回の衆議院議員選挙を無所属で戦ったベテランたちは野党第一党の立憲民主党と国会で統一会派を組むことも念頭に置いています。一方で、民進党に残っている参議院議員たちからは前原代表の早期辞任を求める声が出ています。このまま党にとどまるのか、それとも立憲や希望に流れるのかが焦点です。

 (政治部・有馬央記記者報告)
 民進党は24日夕方、参議院総会を開くことにしていて、今後の対応が話し合われます。本来なら、民進党の参議院議員たちは衆議院選挙の後、希望の党に合流する方向でしたが、再来年の参議院選挙を控えて、今後の情勢を見極めようという動きになっています。前原氏はいずれ代表を辞任する考えは示していますが、「大きな塊を作りたい」と述べていて辞任の時期については言及していません。ただ、党内からは「政治は結果責任だ」として、「続投は許されない」との声が出ていて、来月1日の特別国会までに両院議員総会で新代表を選出する構想も浮上しています。一方、今回、無所属で戦った民進党のベテランたちは来年1月の通常国会に向けて立憲民主党との統一会派結成も視野に入れています。この後、立憲民主党も両院議員懇談会を開きますが、選挙での躍進を受けて立憲民主党だけで国会論戦に臨んだ方がいいとの考えもあります。野党勢力が巨大与党にどう対峙していくのか、態勢固めにはなお時間が掛かりそうです。

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