“国会召集 徹底抗戦だ!” でも野党も体制不十分[2017/11/01 11:50]

 衆議院議員選挙を受けた特別国会が1日に召集されました。午後には安倍総理大臣が第98代内閣総理大臣に選出され、夜には第4次安倍内閣が発足します。

 (政治部・延増惇記者報告)
 「審議から逃げるのか」などという野党の声もあり、政府・与党は間際になって特別国会を1カ月以上開くことを決断しました。与党側は朝に幹部が会談し、当初、8日までと提案していた特別国会の会期について来月9日までの39日間とする方針を確認しました。安倍総理の所信表明演説とそれに対する代表質問を行い、さらに予算委員会の開催にも応じる考えです。ただ、与野党の質問時間の配分については調整が続いています。
 立憲民主党・福山幹事長:「国会で野党の時間を奪うというのは、全く私はあり得ない話だ」
 民進党・大塚代表:「国会はできるだけ長く開いて頂いて、所要の法案とともに外交やその他の問題もしっかりと議論して頂けるよう皆さんにもお願い申し上げる」
 与党が野党の質問時間の短縮を検討していることに野党側は一斉に反発していて、徹底抗戦します。ただ、野党側も体制が十分、整っているわけではありません。民進党の新代表は先月31日に決まったばかりで、希望の党では国会議員の代表となる共同代表もまだ決まっていません。ある希望の党の関係者は「国会審議が長くなれば、安全保障や憲法改正問題などで足並みが乱れて野党は波乱含みになる」と話しています。新党ができて新たな構図となった野党同士がどこまで連携して政府・与党と対峙(たいじ)できるかが課題となります。

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