日ロ首脳会談も「北朝鮮」 包囲網の強化呼びかけへ[2017/11/10 11:53]

 TPP(環太平洋経済連携協定)に続き、ベトナムのダナンではAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が行われます。安倍総理大臣は10日夕方、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮情勢などで意見交換します。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 北朝鮮情勢は今回のAPEC最大のテーマです。安倍総理は国際社会での包囲網を強化するために、プーチン大統領にも協力を呼び掛けます。ロシアは北朝鮮と国交を持っていて、政治的、経済的影響力を持っています。安倍総理としては、圧力を最大限まで高めて北朝鮮の態度を変えさせるという方針をプーチン大統領との共通認識としたい考えです。一方で、中長期的課題は北方領土問題です。日本側は「来年3月のロシア大統領選挙までは領土問題での譲歩の可能性は低い」とみて、本格的な動きは選挙の後として照準を定めています。安倍総理は10日で20回目となる直接会談で、4島での共同経済活動や元島民の自由な行き来についてさらに前進させたい考えで、大統領選挙後を見据えた環境整備としたいところです。

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