日中首脳会談 “対北”連携確認、安全保障や経済も[2017/11/12 06:20]

 ベトナムを訪れている安倍総理大臣は中国の習近平国家主席と首脳会談を行い、北朝鮮への対応で緊密に連携していくことで一致しました。

 安倍総理としては、北朝鮮に影響力を持つ中国を国際社会の包囲網に引き込む狙いがありました。
 安倍総理大臣:「北朝鮮情勢が重要な局面を迎えるなか、中国が果たすべき役割は非常に大きい。日中の連携を深めていくことで一致できました」
 また、安倍総理は、アメリカと中国の首脳会談について「経済的な圧力強化を含め、非核化に向けた努力で一致したことは有意義だ」と歓迎する意向を伝えました。一方、会談では日中関係の改善の兆候が見られました。安全保障の分野では、東シナ海での衝突を回避するための連絡メカニズムについて早期に運用できるよう協議を進めることで一致しました。経済では習主席が提唱する「一帯一路」の構想について改めて安倍総理が理解を示し、日中がビジネスの分野でも協力すべきという認識で一致しました。また、来年の安倍総理の中国訪問と、その後の習主席の日本訪問についても前向きに検討することで合意しました。

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