民進党まもなく両院総会 党再生の道筋見通せず[2017/12/14 11:48]

 自民党と対峙できる流れとなるのでしょうか。民進党は党の再生策として新党結成、党名変更、現状維持という3つの案の絞り込みに入ります。当初の案に入っていた「解党」の二文字は削除されました。そこには約70億円の政党助成金や、これまで党を支えた地方組織を維持したいという思惑が見え隠れしています。

 (政治部・延増惇記者報告)
 方向性が違う3つの案について、14日午後1時から両院議員懇談会で協議しますが、決着する見通しは全く立っていません。改革案から「解党」という文字が削除された一番の理由は、今、手元にある70億円もの政党助成金を国庫に返納しないといけなくなるからです。ある民進党幹部は「党の一番の強みのお金を手放すのはばかげている」と強調するなど、解党に多くの議員が反対したことから削除されました。さらに、希望の党などとの新党結成案では民進党の地方組織をそのまま引き継ぐことを視野に入れていて、解党案を封印した格好です。一方、新党結成や党名変更案についてですが、代表経験者の岡田氏や蓮舫氏らを中心に「服の着せ替えだけではダメだ」と強く反対して党の存続を強く求めています。さらに、立憲民主党入りを模索している議員からは「自分たちに取り分がないのは不公平だ」としてお金を分け合う分党案を主張しています。党内では早くも、「年内にまとめるのは無理だ」と悲観論が出ています。

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