今年は「憲法改正」「総裁選」 自民党が仕事始め[2018/01/05 11:48]

 自民党は5日が仕事始め。今年のキーワードは憲法改正と総裁選です。今月中旬から改憲論議を再開する自民党は早ければ3月中に改憲案を通常国会に提出し、年内の発議につなげたい考えです。安倍総理大臣は「改憲実現」を旗印に9月の総裁選で勝利し、長期政権をにらみますが、支持率下落のリスクもあり、党内の駆け引きは激化しそうです。

 (政治部・岡香織記者報告)
 党本部で行われた仕事始めでは、安倍総理は総裁選を見据え、あえて謙虚な姿勢を示しました。
 安倍総理大臣:「決して勝利におごることなく、緊張感を持って進んでいきたい」
 9月に行われる総裁選挙は前回が無投票だったため、6年ぶりとなります。最大派閥の細田派や麻生派、二階派が安倍総理の3選を支持していることから、議員票での不安要素はありません。ただ、地方票を巡っては6年前の総裁選で石破元幹事長に負けたことから、安倍総理は内閣支持率を念頭に国会などでの丁寧な議論を積み重ねたい考えです。特に、憲法改正については安倍総理は前向きな姿勢を打ち出しましたが、ある党幹部は「勢いに乗ってやるものではない」とたしなめています。慎重な姿勢を示している公明党をどうまとめるかも課題です。今のところ、安倍総理の3選が既定路線ですが、この憲法改正議論の進め方によっては政治情勢が変わる可能性もあります。

こちらも読まれています