民進、希望 統一会派に暗雲 安保法制で溝埋まらず[2018/01/10 11:51]

 民進党が去年末から立憲民主党と希望の党に呼び掛けてきた“統一会派の結成”。立憲民主党は「理念政策が異なる」と拒否し、民進党は年明けから希望の党との協議を本格化させています。22日の通常国会開会まで2週間を切るなか、統一会派の行方はどうなるのでしょうか。

 (政治部・延増惇記者報告)
 10日朝に民進党と希望の党の幹部が会談し、統一会派の結成について協議をしましたが、結論は出ませんでした。
 希望の党・古川幹事長:「憲法や安保の問題についてもしっかりこれからも議論をしていくなかで、私どもは共通点というものは、一致点というものは見いだせると」
 とはいうものの、最大のポイントである安保法制について民進党は「違憲」と断定しているのに対し、希望の党は「必要な見直し」にとどめていて、溝は埋まっていません。統一会派の提案を受けた希望の党のある幹部は「議論をすればするほど野党がばらばらになってしまう」と述べるなど、懸念の声が広がっています。また、提案した側の民進党ですら「事実上、安保法制を容認する希望の党とは組めない」と根強い反対の声があります。そして、野党6党が国会での連携について協議をしました。しかし、共産党の幹部は「民進党が希望の党と会派を結成するなら協力はしない」と不快感を隠しません。通常国会で「反転攻勢を狙いたい」野党ですが、国会が近付くにつれて足並みの乱れが鮮明化しています。

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