慰安婦、北朝鮮問題で会談も 総理、平昌五輪出席へ[2018/01/24 11:47]

 安倍総理大臣は来月、行われる韓国・平昌(ピョンチャン)オリンピックの開会式に出席する意向を明らかにしました。日韓関係を巡っては、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意について「内容も手続きも間違っていた」と表明しました。このため、日本政府内には開会式に出席すべきではないという意見も出ていましたが、なぜ安倍総理は出席に踏み切ったのでしょうか。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 安倍総理としてはこの機会に文大統領との首脳会談を行って、慰安婦問題と北朝鮮問題で日本の立場を突き付けたい考えです。
 安倍総理大臣:「首脳会談を行い、日韓の慰安婦合意について日本の立場をしっかりと伝えていきたい。北朝鮮の脅威に対応していくために日・韓・米でしっかりと連携していく必要性、最大限まで高めたこの圧力を維持していく必要性について伝えたい」
 もちろん、東京オリンピックの開催国であることに加えて、選手団を激励するというのが訪問の大前提です。ただ、それはそれとして、慰安婦問題について日韓合意を守り、慰安婦像を撤去する。約束を果たす義務があるのは韓国側だということを大統領に直接、伝えたい考えです。また、北朝鮮情勢については南北の対話が進むなかで、韓国の行き過ぎた融和路線に釘を刺す狙いがあります。政府関係者によれば、アメリカ側からも同様の意向が伝えられているということで、同じく平昌を訪問するペンス副大統領とともに日本、アメリカ、韓国の圧力路線を再確認したい考えです。

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