ローター部品の交換直後に墜落 同型機で2番目古い[2018/02/06 11:46]

 墜落した自衛隊のヘリコプターは、事故の直前にプロペラの接続部分を交換していたことが新たに分かりました。防衛省から報告です。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 交換されていたのはプロペラとエンジンの回転軸をつなぐ、飛行にとって極めて大事な部品でした。小野寺防衛大臣は6日朝、事故機が直前に「メインローターヘッド」という部品の交換を行っていたことを明らかにしました。累計で1750時間、飛んだことに伴うものだということです。防衛省は「因果関係はまだ分かっていないが、重大な変更であり、精査する」としています。事故機は自衛隊に導入された同型機で2番目に古い機体でした。防衛省は散乱した部品やまだ見つかっていないフライトレコーダーを回収して、原因究明を急ぎたいとしています。安倍総理大臣は朝の予算委員会で謝罪しました。
 安倍総理大臣:「国民の命と平和な暮らしを守るべき自衛隊が住民の方々の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことは誠に遺憾であります。自衛隊の最高指揮官として心よりおわびを申し上げ、お見舞いを申し上げます」
 また、安倍総理は5日、自衛隊が保有するすべてのヘリコプターの徹底的な整備点検を行うとともに、事故を起こしたヘリの同型機の飛行停止を指示しました。政府は現場に近い佐賀空港に自衛隊が導入するオスプレイの配備を計画していて、事故による地元の不安の高まりに神経をとがらせています。

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