和やかな雰囲気も温度差浮き彫りに 日韓首脳会談[2018/02/09 17:06]

 北朝鮮問題に関して、日韓の首脳会談はどのようなやり取りが交わされたのでしょうか。

 (政治部・井上敦記者報告)
 会談はオリンピック祝賀ムードの和やかな雰囲気のなかで始まりましたが、中身では日韓の温度差も浮き彫りとなっています。北朝鮮問題については、日米韓3カ国で圧力を最大限まで高めていく必要性については共有しました。ただ、安倍総理大臣と文在寅(ムン・ジェイン)大統領では非核化へのアプローチに違いがあります。会談冒頭のやり取りでも、文大統領は「朝鮮半島に恒久的な平和を定着させるための糸口を作る努力をしている」と述べ、対話を重視する姿勢を強調しました。文大統領は、10日の北朝鮮高官団との昼食会を前に、北朝鮮を刺激するような言動を控えているともみられます。一方、慰安婦問題について、安倍総理は文大統領に直接、「国と国の約束は二国間関係の基盤だ」と述べ、日韓合意の着実な履行を強く求めました。これに対し、文大統領は「歴史を直視しながらも知恵と力を合わせて未来志向の関係を築いていきたい」と応じました。

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