米財務長官 TPP再交渉に意欲 中国を牽制[2018/02/16 15:01]

 アメリカのムニューシン財務長官は議会の公聴会で、TPP(環太平洋経済連携協定)の再交渉について「我々は活発に議論している」と述べ、再交渉に意欲を示しました。

 ムニューシン米財務長官:「トランプ大統領にとって、二国間(協定)が優先だが、大統領は柔軟で、ダボスではTPPの再交渉ができれば多国間(協定)も検討するとコメントしている。そして、我々は(そのことについて)活発に議論している」
 ムニューシン長官は、アメリカの企業にとって公正な貿易を実現することを最も重視していると指摘しました。そのうえで、通商代表部のライトハイザー代表らとTPP復帰も含めて協議していると明らかにしました。トランプ大統領は、先月のダボス会議でTPP再交渉を検討していると発言しました。一方、ホワイトハウス高官は「トランプ政権でTPPを再交渉して復帰するのは現実的には難しい」としていて、TPP復帰をちらつかせることで中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

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