裁量と一般…“異なる質問”比較にデータ捏造と野党[2018/02/19 11:50]

 厚生労働省は一般労働者と裁量労働制で働く人との間で労働時間について、異なる聞き方をしたデータを比較していたとしておわびしました。これを受けて、野党は追及を強めています。

 (政治部・延増惇記者報告)
 野党側は提出された詳細なデータを巡り「説明が不十分だ」として質問を拒否し、今も予算委員会は中断しています。政府が提出した資料によりますと、裁量労働制で働く人には単に一日の労働時間を聞いたのに対し、一般労働者に対しては1カ月で最も長く働いた日の残業時間を尋ねていたことが分かりました。野党側は「捏造(ねつぞう)だ」と反発し、詳細な資料を求めて中断しています。これに先立ち、野党側のヒアリングで厚労省の幹部がおわびしました。
 厚労省・藤枝労働条件政策課長:「一般労働者と裁量労働制で異なる仕方で選んだ数値を比較していたことは不適切であったと認識しており、深くおわびを申し上げます」
 希望の党・山井衆議院議員:「不適切どころか全然違うデータを比較している。小学生でも分かる話じゃないですか。不適切というより、故意に捏造(ねつぞう)したということではないですか」
 野党側は働き方改革関連法案の見直しを求めていて、ある立憲民主党の幹部は「このデータ問題で風向きが変わった」と強気です。野党は20日に予定されている集中審議でも安倍総理大臣を徹底追及する構えです。

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