長妻議員「捏造ではないか」裁量労働巡り激しく追及[2018/02/20 11:46]

 働き方改革を巡る与野党の攻防が激しくなっています。安倍総理大臣が今の国会で目玉と位置付け、提出を目指す「働き方改革法案」。ところが、裁量労働を巡るデータが不適切だったことが発覚し、野党側は法案の提出阻止を狙っています。しかし、政府は安倍総理が答弁を撤回したことや厚生労働省の謝罪で乗り切る構えです。

 (政治部・佐藤美妃記者報告)
 今、開かれている予算委員会で、野党側はデータ問題によって「働き方改革法案の根幹が揺らいでいる」として安倍総理を激しく追及しています。
 立憲民主党・長妻代表代行:「撤回されたということは、この総理の答弁は虚偽だった」
 安倍総理大臣:「森羅万象すべてのことについて答えなければならない立場ではありますが、すべてのことについて私が詳細を把握しているわけではありません」
 立憲民主党・長妻代表代行:「それは無責任ですよ、総理」
 さらに、長妻議員は「データに基づいて現状を冷静に把握しないと判断を間違える」と指摘したうえで、法案成立を目指す官邸側が裁量労働制の方が労働時間が短くなるというデータを「捏造(ねつぞう)」したのではないかとただしました。これに対し、安倍総理は「私や私のスタッフから(データ作成の)指示を行ったことはない」と否定しました。野党側の追及は20日午後も続きます。これまで足並みの乱れが目立った野党ですが、このデータ問題では立憲民主党や希望の党の幹部が頻繁に集まって戦略を練るなど、連携を強めています。

こちらも読まれています