異常データ233件で攻防激化 予算案採決持ち越し[2018/02/27 11:49]

 働き方改革を巡り、攻防が激しくなっています。加藤厚生労働大臣は、労働時間の調査で異常なデータが新たに233件あることを明らかにしました。野党側は働き方改革法案の国会提出を断念するよう求めていますが、与党側は拒否して混乱が続いています。この影響で、新年度予算案の27日の採決は見送られました。

 (政治部・高松亜也子記者報告)
 27日午前、自民党の二階幹事長は安倍総理大臣と会談し、「1日も早く予算案を通過させることが責任だ」として、28日に衆議院の採決を目指す方針を確認しました。
 自民党・二階幹事長:「円満な国会運営に今後ともしっかりと対応してもらいたいというお話があった」
 二階幹事長は問題となっている厚労省のデータに関して、調査を徹底するよう改めて申し入れました。また、働き方改革の法案はまだ国会に提出されていないことから、新年度の予算案とは切り離して採決する方針を確認しました。一方で、野党側としては、厚労省のデータを再調査すること、働き方改革の法案の提出を見送ることなどを強く求めていく方針を確認しました。ある野党幹部は「予算案の採決を1日ずらしたからといって、応じられない」と強調しました。野党側は再び、幹事長会談を求めていて、徹底抗戦する方針です。

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