「裁量労働制」を法案から削除 野党が攻勢強める[2018/03/01 11:48]

 国会は安倍総理大臣が1日未明、働き方改革関連法案から裁量労働制の対象拡大を削除すると表明したことを受けて野党が攻勢を強めています。

 (政治部・岡香織記者報告)
 民進党の大塚代表は裁量労働制だけでなく、一部の専門職を労働時間の規制から外す「高度プロフェッショナル制度」についても取り下げを求めました。
 民進党・大塚代表:「高度プロフェッショナル制度、これもうおやめにならないか。そうして頂ければ、我々も非常に前向きにこの法案の審議に応じられる」
 安倍総理大臣:「高度プロフェッショナル制度は柔軟な働き方を可能とするものであり、予定通り今国会に提出する法案に盛り込んでいく考えであります」
 民進党・大塚代表:「前提として、サービス残業の実態がどうなっているかという数字は厚労省から報告を受けておられるか」
 安倍総理大臣:「私は報告を受けておりません」
 加藤厚生労働大臣:「相対的にどのぐらいあるかについて、具体的な数字を持っている状況にない」
 安倍総理としては裁量労働制を切り離し、残りの法案審議をスムーズに進めて政権へのダメージを最小限に抑えたい考えです。しかし、野党側は追及の手を緩めず、今後も引き続きデータの再調査と法案の提出断念を求める方針を確認しました。野党はこの問題は終わらせないとして、参議院でも追及を強めて安倍政権を追い込みたい考えです。

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