“森友文書”問題で対立激化 欠席続け審議に影響も[2018/03/09 11:53]

 森友学園を巡る決裁文書の書き換え疑惑で、与野党の対立が激化しています。野党側は9日の衆参両院の本会議を欠席し、予算案や法案の審議に影響が出ています。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 本会議を欠席した野党6党は「改ざん疑惑が事実であれば、国政の根幹を揺るがす」として攻めの姿勢です。
 立憲民主党・蓮舫参院国対委員長:「結局、財務省の責任に政府はしようとしているが、麻生安倍内閣の問題で、まさに麻生財務大臣、安倍総理の姿勢そのものだ。強行的に運営をしていくという手段は到底、許し難いと思う」
 野党側は「事実関係の説明責任は政府にある」として、財務省が書き換え前の文書があるのかないのかをはっきりさせない限り、審議に応じない構えです。同時に国政調査権を発動して、何としても財務省に資料を提出させるよう与党にも協力を迫る考えです。一方で、政府・与党側は「この問題がずるずる続くと体力が奪われる」として、早期の幕引きを図るためにも大阪地検に資料の開示を求めることも検討しています。この後、衆議院でも本会議が予定されていますが、野党側は「真相が分からないまま審議をしても意味がない」と欠席の構えを崩していません。

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