佐川氏“電撃辞任”で幕引きか 永田町の反応は?[2018/03/09 16:52]

 森友問題が紛糾するなか、佐川国税庁長官が辞任の意向を固めたことが分かりました。佐川国税庁長官が辞任の意向を固めたことについて、永田町の反応です。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 政府側としては、一連の森友学園の問題に関して幕引きしたいという狙いがあって、佐川長官の辞任もこの動きの一環とみられます。
 菅官房長官:「人事に関する報道であり、コメントは控えたいと思います。財務省において捜査の影響をも配慮しつつ、できるだけ早期に説明できるよう全省挙げて文書の確認などの調査が行われているところだと報告受けている」
 与党側からも、「この問題が長引くことは政権の体力を奪う」という声が聞かれ始めています。政府側としては佐川長官の辞任に加えて、文書の書き換え疑惑についても「出せるものは出す」というスタンスです。大阪地検に提出した資料の開示を求めることも検討しています。
 一方、野党側は反発しています。
 立憲民主党・辻元国対委員長:「これで幕引きにしようということであれば、私たちは認めるわけにはいかないと思う。トカゲの尻尾切りで辞めさせたからいいという話では、政治の責任は済まされない」
 ある野党幹部も「国会対応をますます厳しくせざるを得ない」と話していて、引き続き佐川氏の証人喚問などを求める構えです。週明け以降の国会は、森友学園の文書の問題で大荒れの展開となります。

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