森友文書疑惑 政権を直撃 麻生大臣続投は?[2018/03/12 17:58]

 財務省は早ければ12日にも書き換えに関わった職員の処分を公表する方針です。麻生大臣は「理財局の一部の職員が行った」と話していますが、野党側は麻生大臣だけでなく、総理の責任も追及する方針です。この書き換えという問題ですが、「一強」と言われてきた安倍政権へどんな影響を与えるのでしょうか。総理官邸から報告です。

 (吉野真太郎記者報告)
 官邸側としてはこれからも調査と説明を尽くしていくと、こういったスタンスですが、政権運営への影響は避けられない状況です。ある官邸関係者は「今後のポイントは国民世論との向き合いだ」と話しています。与党内からも麻生大臣の進退問題に発展する懸念がささやかれていますが、麻生大臣は第2次政権発足以降、副総理を務めていて、いわば政権の屋台骨なんです。簡単に切るわけにはいきません。安倍総理も12日午後、麻生大臣に「調査の責任を果たしてもらいたい」と続投させる考えを表明しました。ただ、その対応に世論がどう反応するのか。また、内閣支持率次第では秋の自民党総裁選挙に向けて世論を背景に党内政局が動き出す可能性もあります。安倍総理自身は3選を目指していますが、そのシナリオに影響が出かねません。安倍総理の一挙手一投足に世論の厳しい目が注がれるなかで、信頼回復は簡単ではありません。

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