佐川氏を証人喚問へ 野党「昭恵夫人の喚問不可欠」[2018/03/15 11:45]

 森友学園を巡る決裁文書の改ざん問題で、与党側はこれまで拒否してきた佐川前国税庁長官の証人喚問を認める方針にかじを切りました。来週以降、証人喚問が実現する可能性があります。ただ、野党側は佐川氏だけでなく、安倍昭恵夫人の喚問も不可欠だとして引き続き求める方針です。

 (政治部・佐藤美妃記者報告)
 15日午前に自民党と民進党の参議院の国対委員長が会談し、19日に安倍総理大臣が出席する予算委員会の集中審議を開くことで合意しました。自民党側は依然として「19日の集中審議の中身を見たうえで、佐川氏の証人喚問を行うかどうか最終判断する」としていますが、野党側は「この期に及んで佐川さんの証人喚問を行わない選択肢はない」とみていて、集中審議の後、速やかに実施を求めていく方針です。野党としてはその佐川氏の証人喚問も第1段階としていて、審議を通じて昭恵夫人の証人喚問の必要性を浮き彫りにしていく戦略です。こうしたなか、麻生財務大臣は来週に予定されているG20(主要20カ国地域財務大臣、中央銀行総裁会議)への出席を取りやめて国会対応に専念することになりました。ようやく国会は正常化の見通しが立ちましたが、ある野党の幹部は「最終ターゲットは麻生大臣と安倍総理だ」と話していて、すぐに首は取れなくても政権の体力を奪いたい考えです。

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