「国民の判断に任せる」 総理は喚問への言及避ける[2018/03/28 11:50]

 27日の佐川前国税庁長官の証人喚問を受けて国会では28日、安倍総理大臣が出席する予算委員会で野党の追及が続いています。

 (政治部・佐藤美妃記者報告)
 安倍総理は「きのうの証人喚問はすべて見た」としたうえで、佐川氏の証言についてのコメントは一切しませんでした。
 民進党・川合孝典参院議員:「今回の証人喚問によって真相究明に一歩、近付くのではないのかと国民の皆さんが期待をされたわけですが、むしろ疑惑が深まったのではないか」
 安倍総理大臣:「昨日の証人喚問を通じてどのような答えが出たか、私がどのような印象を持ったかということについては、政府の立場は一貫してコメントは述べないということで国民の皆様のご判断に任せたい」
 野党側は引き続き安倍昭恵夫人らの証人喚問を求め、この森友問題で安倍内閣の支持率のさらなる引き下げを狙う戦略です。ただ、28日夜には政権が最重要視していた2018年度予算案の年度内成立が実現する見通しです。与党側も真相を明らかにする必要はあるとしつつも、佐川氏の証人喚問で森友問題は幕引きとしたい考えで、野党側の思惑通りとはいかなさそうです。

こちらも読まれています