予算成立で国会後半戦へ 「森友問題」の行方は?[2018/03/29 11:49]

 国会は2018年度予算が28日に成立したことを受け、後半戦に入ります。森友学園を巡る文書改ざん問題を受けて、安倍内閣の支持率は急落。そこで、政府・与党は最重要と位置付ける「働き方改革」関連法案や来月以降に目白押しの安倍総理大臣の外遊などで支持の回復を図りたい考えです。これに対し、野党側は「森友学園の問題は何も解明されていない」として引き続き追及する構えです。

 (政治部・延増惇記者報告)
 野党6党はまもなく国会内で森友問題追及の合同集会を開くことにしていて、「ここから野党の真価が問われる」と攻勢を強めています。
 立憲民主党・辻元国対委員長:「嘘の上塗りというか、ごまかしの上塗りで終わらすわけにはいかない。権力の土壌が腐っているところの元から、どれだけきれいにしていけるか問われている」
 野党側は引き続き、安倍昭恵夫人らの証人喚問を強く求めていく方針です。こうしたなか、安倍政権打倒には野党の結集が必要だとして野党再編に向けた動きも出てきました。民進党は29日午後、臨時の役員会を開いて改めて新党結成を提案する予定で、希望の党の一部がこれに賛同するとみられています。対する政府・与党ですが、森友問題の幕引きを急いでいて、自民党は部会で新たな働き方改革法案を大筋了承するなど、後半国会での挽回(ばんかい)に向けた準備を進めています。法案審議や外交に目先を移したい政府・与党に対して、野党は「政治の信頼がないなかで議論できない」としていて、“森友問題”を巡る与野党の神経戦が続くことになります。

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