ニュースの言葉 「シビリアンコントロール」[2018/04/05 17:00]

 「シビリアンコントロール」とは何なのかについてお伝えします。

 シビリアンコントロールは、国際的な民主主義の原則の一つです。「シビリアン」とは文民のことで、文民は「軍人ではない人」のことです。つまり、国民が選んだ政治家が軍隊を指揮・監督するという意味です。戦前や戦中に軍部が暴走した反省から、自衛隊は軍人ではない総理大臣や防衛大臣が管理し、予算や出動命令などに関して国会のチェックを受ける仕組みとなっています。これがシビリアンコントロールです。こうしたなか、先月下旬、陸上自衛隊は創設以来、最大規模の組織改編を行いました。これまで陸上自衛隊は全国を5つの方面隊に分け、防衛大臣がそれぞれ直接、指揮していましたが、今回、全国を一元的に運用する司令部として「陸上総隊」を設置しました。戦前の反省から権限が集中することに懸念の声もありますが、小野寺防衛大臣は「厳格なシビリアンコントロールが徹底されている」と説明しています。しかし、そこが今、問われているのです。

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