対北朝鮮に通商問題も…“内憂外患”総理、訪米へ[2018/04/17 11:52]

 安倍総理大臣はアメリカのトランプ大統領と首脳会談を行うため、まもなく出発します。先月末、中国の習近平主席が金正恩委員長と会談。さらに、韓国やアメリカも金委員長と首脳会談を予定していて、日本は北朝鮮対応に出遅れた形です。こうしたなか、今後の日程では今回のトランプ大統領との首脳会談、ゴルフ会談に加えて日中韓首脳会談やロシア訪問など、北朝鮮周辺国との外交が目白押しです。

 今回の外遊の狙いは、来月にも行われる米朝首脳会談を前に大統領と認識を擦り合わせておくことです。北朝鮮の非核化について、総理周辺は「これまでは制裁の緩め方が間違っていた」と話していて、北朝鮮が具体的な行動を取るまでは圧力を維持する方針で一致したい考えです。また、拉致問題についても米朝首脳会談の際に議題とするよう要請します。一方、通商問題は難航しそうです。安倍総理は新たな協議の枠組みを提案してアメリカのTPP(環太平洋経済連携協定)復帰に向けた呼び水にしたい考えですが、トランプ大統領は二国間での自由貿易協定を迫ってくる可能性もあります。加計学園の問題などが政権運営に打撃を与えるなかで、政府内からは得意の外交で局面転換を図れればという声が聞かれます。

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