「拉致問題を提起」トランプ氏が明言 日米首脳会談[2018/04/18 11:45]

 日米首脳会談がアメリカ・フロリダ州のトランプ大統領の別荘で行われました。今回の主なテーマは北朝鮮と貿易で、17日は北朝鮮問題を中心に議論が行われました。6月の米朝首脳会談の際に拉致問題を取り上げるよう要請した安倍総理大臣に、トランプ大統領は「提起する」と明言しました。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 会談の冒頭、トランプ大統領は米朝首脳会談の取りやめをちらつかせました。日米の首脳がカメラの前であえて踏み込んで、北朝鮮への強硬姿勢をアピールした格好です。
 安倍総理大臣:「日米が国際社会をリードして圧力を最大限に高めた結果、北朝鮮から話し合いを求めてきた。私たちのアプローチは成果を上げている」
 トランプ大統領:「順調にいけば6月初旬かその前に金正恩委員長に会うだろう。もしうまくいかなかったら会談は実現しない」
 拉致問題については、大統領が「家族と会って約束した」と話したということで、米朝会談の議題とすることで合意しました。また、北朝鮮の完全な非核化を目指す方針も確認しました。トランプ大統領は「日本にとって最善となるようベストを尽くす」と強調し、日本の安全保障上の脅威となっている短距離・中距離ミサイルも廃棄の対象とする意向を示しました。北朝鮮の問題では歩調を合わせることができましたが、18日は通商問題を協議する予定です。アメリカのTPP(環太平洋経済連携協定)復帰を促したい日本とあくまで二国間の自由貿易協定を目指すアメリカで、交渉は難航しそうです。

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