パレスチナと首脳会談 中東和平実現に積極的な役割[2018/05/02 05:55]

 中東を歴訪している安倍総理大臣はパレスチナのアッバス議長と首脳会談を行い、中東和平の実現に向けて積極的な役割を果たす考えを示しました。

 厳しい状況に置かれているパレスチナに対して安倍総理が寄り添う姿勢を示すことで、中東和平における日本の存在感を高めたい考えです。安倍総理は1000万ドルの食糧支援を表明するなど、日本が引き続き支援していく姿勢を強調しました。また、去年12月にアメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、アメリカ大使館を移転させる方針を示しています。これに対して日本は、イスラエルとパレスチナが共存する「2国家解決」を支持していて、その立場に変わりがないことを伝えました。そのうえで、日本大使館をエルサレムに移す考えがないことも表明しました。日本は2006年から独自の「平和と繁栄の回廊構想」に基づき、イスラエル、ヨルダンと連携してパレスチナの経済的自立を支援し続けてきました。安倍総理はこの後、パレスチナと対立するイスラエルを訪問して、橋渡し役を務めたい考えです。

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