野党追及、かわす総理 集中審議は決定打なく平行線[2018/05/28 11:46]

 安倍総理大臣と加計理事長の面会はあったのでしょうか。愛媛県は2015年2月に安倍総理と加計理事長が面会したとする文書を国会に出しています。しかし、26日に加計学園は「面会は実際にはなかった」と否定しました。これに対し、中村知事は県に正式な説明がないと学園に疑問を呈しています。野党側も「総理をかばうための言い訳」などと反発し、安倍総理を追及しています。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 安倍総理は改めて、2015年2月の加計理事長との面会はなかったと主張しました。
 立憲民主党・福山幹事長:「面会は本当になかったんですか」
 安倍総理大臣:「会ったことはないということもすでに申し上げている」
 立憲民主党・福山幹事長:「2月25日前後、電話で加計理事長とこの件で電話で話をされた可能性は」
 安倍総理大臣:「加計理事長とは獣医学部新設についてお話したことはございません。話をしていないと言っているわけでございますから、電話もないということ」
 さらに、野党側は加計学園が面会を否定したことを受けて「偽りで設置の認可を受けた」と批判しました。しかし、安倍総理は「私と加計理事長が会ったか会わなかったかは認可には全く関わりがない」と反論しました。また、森友問題を巡って安倍総理は、昭恵夫人付の職員が財務省に問い合わせをしていたことについて「優遇してくれということではなく、制度に関する問い合わせだ」と述べました。そのうえで、「私や妻が関わっていたら総理も国会議員も辞める」とした答弁が文書改ざんの原因になったのではないかという見方を否定しました。追及する野党も答える政府側も決定打に欠け、議論は平行線をたどっています。

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