参院6増・カジノ法案は… 会期残り5日で最終攻防[2018/07/17 17:14]

 国会は会期末を5日後に控え、与野党の攻防が最終盤を迎えています。今どんな状況でしょうか。

 (政治部・有馬央記記者報告)
 野党側は石井国交大臣の問責決議案を提出しました。「災害対策の陣頭指揮に立つべきなのに、カジノ法案の審議に出続けたのはおかしい」という理由です。これにより、与党側が求めていたIR(統合型リゾート)実施法案の17日の委員会採決は見送られました。18日に大臣の問責決議案を処理したうえで、19日の委員会で可決し、20日の本会議で成立する見通しです。一方、参議院の定数を6増やす自民党の案ですが、野党側が議院運営委員長の解任決議案を出す構えを見せたこともあり、成立は18日以降に見送られました。野党側は議長の不信任案や安倍内閣の不信任案など、会期末に向けて持っているカードを次々に繰り出す方針です。ただ、今は西日本豪雨の災害対策が急務となっていて、「やりすぎると返り血を浴びる」といった懸念も出ています。普段は深夜まで国会を開いて対決姿勢を示すことも多いのですが、今回はジレンマを抱えながらの抵抗になりそうです。

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