安倍氏と石破氏の一騎打ちか 地方票VS議員票確保に[2018/07/25 11:52]

 自民党の総裁選に向けた動きが活発になっています。24日に岸田政調会長が出馬見送りを表明し、安倍総理大臣の3選支持を明言しました。そのため、総裁選は安倍総理と石破元幹事長の一騎打ちになるという見方が強まっています。
 
 (政治部・小西弘哲記者報告)
 安倍総理は岸田派の支持を受けて議員票の過半数を固めました。課題は地方の党員票で早速、動いています。24、25日と地方議員らと連日の懇談を行う予定で、足場固めに余念がありません。安倍総理周辺は「党員票の3分の2を取って圧勝したい」と話しています。一方、石破氏周辺は岸田氏の出馬見送りを歓迎していて、「安倍政権への不満は票となって石破に集中する」と強気です。課題は議員票で、派閥に入っていない議員、特に小泉進次郎氏を取り込んで支持を拡大したいと秋波を送っています。そして、野田総務大臣は意欲は示していますが、20人の推薦人を確保できていません。安倍総理、石破氏の一騎打ちの構図が見え始め、党内からは「自民党の多様性が示せない」と早くも危惧する声が出ています。

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