あっさり予算成立 野党苦しんだ“3つのポイント”[2019/03/27 17:24]

 総額で初めて100兆円を超える2019年度予算が成立しました。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 (Q.野党は目立った抵抗もせず、なぜあっさりと予算は成立したのか?)
 ポイントは3つです。まずは「18連休のトラウマ」です。去年の通常国会で森友問題を追及した時に麻生財務大臣の辞任などを求めて野党は審議拒否をしましたが、これが「18連休」などと批判を浴びました。そのトラウマから審議拒否をやりづらくなり、抵抗の手段を失ったということが一つあります。2つ目に、予算審議となった不正統計問題で、野党は「アベノミクス偽装」と呼んで厚生労働省を越えて総理官邸の関与があったということを証明することにこだわり、話が込み入ってしまったところがあります。統計の仕組みなど複雑なテーマが多く、身近なトピックで世論の関心を引き付けるということができませんでした。さらに3つ目は参議院の野党第1党を巡る立憲民主党と国民民主党の争いなどがあり、野党の間での駆け引きが多く、一枚岩ではないところを与党に足元を見られたと、大きくいえばこういったことが背景にあったとみられます。

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