会期末まで残り1週間 野党の次なる一手は?[2019/12/02 17:57]

 2日、国会では安倍総理大臣出席のもとで参議院の本会議が開かれ、桜を見る会についての質問が行われました。野党側にとっては直接、総理を問いただす最後の追及のチャンスとなりましたが、2日の答弁を聞いても国民が持っている多くの疑問が解消されたとは言い難いものがあると思います。会期末まであと1週間となっていますが、2日も本会議の後も野党は追及ヒアリングを行ったようです。この後1週間、野党はどうしていくのでしょうか。国会内から報告です。

 (政治部・岡香織記者報告)
 野党側は今も追及本部の会議を開いています。ジャパンライフの被害者と電話をつないで話を聞くなど、色んな方法で追及点を探ってはいますが、決め手に欠けるという声も漏れています。会期も残り1週間というなかで、いつもならこの時期には内閣不信任案をどうするかといった話が飛び交っていてもおかしくないのですが、まだそういう話は表立っては出てきていません。というのも、明確な対決姿勢を取る立憲民主党に対して国民民主党の一部の議員は議論を通じて解決するべきだと主張するなど、野党内で温度差があるからです。不信任案の提出についても「ここまで追及したんだから出すのは当然だ」と話す議員がいる一方で、「野党のまとまりを優先するべきだ」と内輪もめを懸念して慎重な意見もあります。ある議員も「何とか桜の話題を引っ張って火を消さないことが大事だ」と話すなど、本格的な追及は年明けの通常国会だとみています。追及を続けて安倍政権を追い込むためにも野党がどこまで一枚岩になって臨めるかが鍵となります。

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