なぜPCR検査増えない? 野党追及に加藤大臣は…[2020/03/11 19:45]

 国会では新型コロナウイルスへの感染を判定するためのPCR検査数が増えないことについて野党が追及しました。

 政府はPCR検査について6日から保険の適用を開始し、3月中には一日最大7000件程度まで検査ができるようになるとしています。ただ実際、検査されたのは一日1000件程度しかないとして山井衆院議員が問いただしました。
 無所属・山井衆院議員:「保険適用してから検査数が減っている。てっきり増えてるものだと思ったら減っている。(一日あたり)6200件の検査能力があるのに、なぜ1000件しかできないのか」
 加藤厚生労働大臣:「能力と必要な件数は必ずしも一緒になるわけじゃありません。能力があるからといって全部できると言ったら別の問題で、にわかに受け止められないところはある」
 加藤大臣はこのように述べ、検査できる数と実際、検査が必要な数は「別だ」と説明しました。これに対し、山井衆院議員は感染拡大を抑えるためには重症化する前の早い段階での検査を増やすことが重要だと加藤大臣に迫りました。加藤大臣は医師が検査が必要だとしたものの、検査できていなかったことが60件以上あったという医師会の報告に触れたうえで「医師が判断したら検査につながるよう進めている」と説明しました。

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