陸上イージス突然の計画停止 自民党内からは懸念も[2020/06/16 12:01]

 「イージス・アショア」の配備計画の停止について、国会では野党側が突然の決定に至った経緯をただしました。自民党内からは今後の安全保障について懸念する声が上がっています。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 河野防衛大臣は配備を決めた当初の判断はイージス艦の数も少なく正しかったと釈明しました。今回の停止の判断について、野党側からは評価する声も出ています。
 無所属・寺田学衆院議員:「宇宙やサイバー電磁波、これからそこに予算をつぎ込みたいんだと、多くの方々、専門家含めて思っているにもかかわらず、分かっているけどやめられないと続いてきたそのこと自体を河野大臣として『無謬(むびゅう)性を打ち破る』という意味で判断されたものだときのう、思いましたが」
 河野防衛大臣:「必ずしも行政が言っていることが全部正しいということではない。時々の判断はあったにせよ、やはりその時の判断として間違っているものは、やめなきゃいけないというのは、これはその通りだと思います」
 一方、自民党内は大荒れです。歴代の防衛大臣経験者からは怒り交じりの心配の声も上がっています。
 小野寺元防衛大臣:「いきなり中止ということになると、『じゃあ代わりにどういう装備でこの国を守るんだ』という次の議論になる」
 また、河野大臣は無人偵察機のグローバルホークについても価格の高騰や必要な性能を満たしていないことなどを理由に見直しを検討していることも明らかにしました。

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