“緊急事態”延長論強まる 五輪観客「厳しくなる」[2021/05/21 12:29]
東京や大阪などの緊急事態宣言は、31日に期限を迎えますが、政府内では延長論が強まっています。国会記者会館から報告です。
(政治部・柴戸美佐子記者報告)
政府内には、東京などの新規感染者数が、まだピークアウトしていないという認識があります。
感染状況の指標を見ても、最も深刻な「ステージ4」にとどまっている地域が多いのが現状です。
政府関係者は、「宣言を延長するか、まん延防止措置に移行するかだ」と話していて完全解除は難しいという認識を示しています。
また、官邸関係者からは「ワクチンが行き渡るまで何とかしのいでいかないといけない」と、ワクチン頼みの本音も聞こえてきます。
今後の焦点となるのが、東京オリンピック・パラリンピックですが、開催の可否に影響はないものの、「観客を入れる判断は厳しくなる」という見方を示しています。
菅総理大臣は、ワクチンの接種状況や経済への影響もにらみつつ、来週半ばにも、最終判断を行うことになります。